勝手にkintone SIGNPOST解説 STEP.1 1-05「業務の付加価値」

アールスリーがkintone SIGNPOSTを勝手に解説していくシリーズ!

本文は、kintone SIGNPOSTを読んでいただくとして、kintone SIGNPOSTの各項目についてアールスリーが感じていることや、遭遇したケースなどを紹介します。

STEP.1 1-05「業務の付加価値」

kintoneのようなツールを導入するということは手段であって目的にはなりえません。おいしい料理を食べたいというときに、いい包丁といいナベを買うのが目的にならないのと同じです。

なのに、ITとなると導入自体が目的化してしまうことがよくあります。なぜかというと、ITツールの導入自体がそこそこ労力が必要になるからです。

いい包丁を買ってくるのは(いいかどうかを吟味できるかどうかは別として)買うだけなので簡単ですが、ITツールは買ってくればいいというだけでは済まないので、導入のための活動で苦労する中、いつのまにか導入自体が目的化するということが起きます。

弊社が提供するgusuku Boostoneは、お客様自身がkintoneを使って業務改善を行うときに伴走を行うサービスなのですが、このブログ記事でも言及しているように、最初にお客様自身でゴール設定をしていただきます。

そして、このゴール設定のステップを嫌うお客様がたくさんおられます。「面倒だ」とか「なんでそんなことしないといけないのか、アドバイスがほしいだけだ」なども言われます。ただ、正しいアドバイスを行うにはゴールを共有いただかないとできないからです。

これができない場合、もうそのプロジェクトはすでに頓挫していると考えてもいいと思えるくらいです。

これは、導入を目的化しないためにとても重要なステップなのです。そして、このゴール設定に使われる言葉から、お客様が目的をどう捉えているかが読み解けます。

  • 現在非効率で残業が月50時間発生している業務を改善するためにkintoneを導入する
  • 現在非効率で残業が月50時間発生している業務をkintoneで情報共有することで残業時間を削減する

この2つの表現は、同じことを言っているようで微妙に目的がずれています。前者の場合でも「当然、ゴールは残業時間の削減だよ」と思われるかもしれませんが、人の想いは言葉に宿りますので、この微妙な表現の差が業務改善を進めていく中で微妙な違いを産むことがあります。

やりたいことは「業務改善」であって「システム導入」であってはなりません。そして「業務改善」には「何をどうよくしたいのか」を定義する必要があります。

常にこの「何をどうよくしたいのか」を意識し、そして変化させながら業務改善を進めることを意識してみてください。

kintoneでの業務改善・システム開発で困った場合は、弊社で実施している「kintoneよろず相談会」でご相談いただけますので参加してみてください。

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