やりたいことがあって入れた kintone、でも入れてみたもののなかなか活用できているとは言えない状態が続いている。そういうお話をたくさん耳にします。
ITツールは、何かを劇的に変えてくれる魔法の杖のように感じられます。しかし、実際はいい包丁を買ったからといって料理がすぐにうまくなるわけではないように、入れたからといってすぐに業務が良くなるということはありません。
道具はうまく使わないと、いい結果が得られません。それは kintone も同じです。
kintone を導入される理由はいろいろありますが、最も多いのが「業務改善」のために入れるというケースです。
「業務改善」したい理由もこのようにさまざまなケースがあります。
今あげたどのケースでも、大切なのは「一気にやらない」ということです。最初から kintone で完璧なアプリを作ろうとせずに、60点〜70点くらいのものができたら現場で使ってみるということをしてください。そして、改善点を現場で見つけて改善を繰り返してください。
この「業務改善」をスムーズに進めるコツは、アプリを作る担当者の方だけから現場に発信するのではなく、kintone の導入を決定した決裁者の方からも発信してもらうことです。
決裁者が理解し、応援することで、導入は一気に進みやすくなります。みんなで触りながら改善していく空気づくりを意識してみてください。
他社さんがどのように kintone を活用しているのか気になりますよね?サイボウズ社のページにも事例がたくさん掲載されています。そして、弊社ホームページにも多数の事例を掲載しています。
ページに掲載されている事例以外にも、kintone hive のようなイベントで他のユーザーの事例を聞く機会もあります。
しかし、事例を見るときには注意点があります。それは「事例を他人事で終わらせない」ということです。
など、他人事で終わらせる理由はいくらでも思いつきます。でも、それでは学習になりません。事例を見るときに大切なのは、具体的にやっていることだけを理解するのではなく、その裏に流れる考え方を理解することです。
このような根底に流れる考え方を読み取り、自社に応用していくことが大切です。
公開されていない事例も知りたいですよね?弊社はたくさんのお客様の事例を保有していますので、個別にご相談いただくと、そのような事例を踏まえたお話をすることができます。(残念ながら公開許可をいただいていないお客様は具体的な社名をお伝えすることはできませんが、エッセンスはお話できます)
さらに、弊社の gusuku Boostone をご利用いただくと、このような弊社の膨大な事例から得た知見を生かしてアドバイスを行うこともできますので、ぜひご利用ください。
弊社が開発をお手伝いして kintone を活用いただいているお客様や、gusuku Customine をうまく活用されているお客様の話をお伺いしていると共通点があります。
なかなかすぐに真似するのは難しいかもしれませんが、最初から全部できなくてもいいのです。できそうなものから少しずつやってみてください。
kintone の活用方法に「こうすればうまくいく」という単純な方法はありません。最初にも書いたように、60点〜70点のアプリを作って、それを改善していくことが大切です。
ただ、業務改善するということは「今までやってきたことを変える」ということです。現場によっては、変えられることを極端に嫌う方がいらっしゃるかもしれません。そのため、少しずつ入れていくということと、現場に常に寄り添って、できるだけ負担をかけない形で、効果を実感してもらえるように工夫をしていってください。
kintone の活用は、どのようなアプリを作るか、どのプラグイン・カスタマイズを入れるかよりも、現場に寄り添い、スピーディにアプリの開発・改修を繰り返すことがポイントです。
その点を踏まえて、どんどん kintone を活用していってください!