情報システムの内製化が大きな流れとなってきており、様々な事例も出てきています。弊社のお客様でも日清食品HD様や星野リゾート様などが、弊社の gusuku Customine も活用いただき内製化を成功させておられます。
これから企業の情報システムはどう開発していくべきなのでしょうか?
日清食品ホールディングス株式会社様
株式会社星野リゾート様
外注するか内製するか、難しい判断です。一番大きな問題になるのは費用面ではないかと思います。
では、外注と内製はどちらが安いのでしょうか?イメージはお持ちですか?
コスト比較で陥りがちな罠は、見えるコストだけで比較してしまい、隠れたコストから目を逸らしてしまうことです。
では、外注・内製それぞれにどのようなコストがあるかを考えてみましょう。
外注の場合は、他社にお願いして作ってもらうわけですので、まずその会社に払うお金があります。それも含めて考えてみるとさまざまなコストがあります。
特に、一番最後のコストが完全に予測不可能なコストとなります。最初から要求を完全に伝え切ることは難しく、たいてい「ここはこうしていればよかった」とか「このケースが漏れていた」ということが発生します。ある程度、変更を吸収してくれるベンダーもいますが、それを前提にコストを考えるのは良くありません。
外注は、後戻りにしくいことが欠点なのですが、逆に後戻りがない形でうまくやれば、コストを抑えて開発できることもあります。ポイントとしては、次のような点になります。
細かく分けると、結局いくらかかるかわからないじゃないか?という意見がありますが、どのみち最初から最後まで見積ることは困難なので同じです。概算を出してもらうことは可能だと思いますが、上振れする可能性もあるのであくまでも目安にしかなりません。
小さく仕事を進めると、失敗も小さくなります。必ず成功すると保証されているわけではないので、失敗のリスクを抑えるためにも、小さく小さく仕事を進めるということには大きな意味があります。
外注のメリットは外部の専門家の知見を活かせることにあります。ITベンダーは専門家としてそのための学習や準備をしています。そこに正当な対価を支払うことによって、良い結果が得られます。知見をタダでもらおうとされる方も実際は多いのですが、それでは専門家を活用することはできませんので注意してください。
これまでベンダーの見積が高くてあきらめたことがあるという方、上に書いたポイントに思い当たる節はありませんか?最初から壮大かつ曖昧な要求をベンダーに出しませんでしたか?そういう場合は、ベンダーは途中に色々変更が入るリスクを考慮するため見積を高めに出します。「プロなんだからそんなの予測してちゃんと見積れ」と言いたくなる気持ちはよくわかりますが、プロであっても神様ではないので完全に読み切ることはできません。病気で病院に行ったときに「自分の病気が治るまでに総額いくらかかるか見積れ、それを超えることは許さない」なんて言わないのと同じです。
内製はどうでしょうか?内製にかかるコストって考えたことありますか?「えっ、内製なら中の人間がやるからタダでしょ?」と思ったあなた、そうとも言えなくはないですが、ちょっと違います。
内製にかかるコストを考えてみましょう。
内製と言ってもやることは結局同じなのでかかるコストの項目に大きな差はありません。しかし、内製の場合は、外注に比べて開発のサイクルを小さく・素早くしやすいという特徴があります。仕事を進めるための手続き等がありませんので、外注の項目でも書いた小さく仕事を進めるという方法をより小さく・高速にできるということになります。結果として1回のサイクルのコストが低くなります。また、社内の人のほうがビジネスや業務を理解しているため、より欲しいものを正確に作れる可能性が高いです。
内製で一番問題になるのは、学習コストです。利用するツールやそのツールを中心とした開発方法を習得する時間にかかるコストが重いのです。
例えば、kintone で開発を行う場合、当たり前ですが開発する方は kintone でのアプリの作り方を知っている必要があります。JavaScript でのカスタマイズまで行うという場合は、プログラミングの勉強も必要です。「プログラミングできる人が社内にいるから大丈夫」という場合も kintone が初めてであれば、kintone そのものの勉強と kintone のカスタマイズに関する学習が必要です。
さて、ここまで外注と内製の特徴をご紹介してきましたが、外注と内製の良いとこ取りをするにはどうすればいいでしょうか?
kintone の開発においては、「伴走サービス」を出している kintone パートナーがあります。弊社でもgusuku Boostone という伴走サービスを提供しています。伴走サービスという言葉には正確な定義がないので、これが伴走サービスですというものはないのですが、弊社の gusuku Boostone でできることをご紹介していきます。
弊社の gusuku Boostone の一番大切なポイントは、主役はお客様であるというところです。お客様が内製を前提として kintone で進める開発を、kintone の専門家である弊社のエンジニアが適宜アドバイスを行うことで伴走します。
これにより、外注で享受できる「専門家の知見」と内製によって享受できる「小さなサイクルで的確に開発していく」ということが両立できます。また、専門家の知見を利用することができるため、内製で一番コストがかかるとお話しした学習コストも軽減することができます。
ここまで読まれた方だと、内製を基本として伴走サービスを利用して専門家の知見を得るのが良いやり方だということはなんとなくご理解いただけるかと思いますが、とはいえ「kintone の標準機能だけならなんとかなるかもしれないけど、カスタマイズまでとなると流石に内製は無理だろ」と思われる方もいるかもしれません。
kintone の標準機能ではできないことを実現する場合、まず選択肢として上がるのはプラグインです。kintone プラグインは300種類以上公開されており、ぴったりのものが見つかれば手軽に kintone を機能強化することができます。
しかし、あれもこれもとプラグインを入れていくと思いの外費用がかさんだり、別メーカーのプラグイン同士が競合して動かなくなったりすることがあります。また、ちょうどいいプラグインがない場合はJavaScript でカスタマイズとなるのですが、それはハードルがかなり高くなってしまいます。
そういうときは、ぜひ gusuku Customine をご利用ください。ブラウザで設定していくだけで、kintone
のカスタマイズができてしまうのが gusuku Customine です。多くのプラグインに相当する機能も実現できますので、gusuku Customine にまとめることでプラグイン費用の削減も可能です。
さらに、gusuku Boostone をご利用の方であれば、通常のサポートよりも深くサポートすることができますので、gusuku Customine の習得もスピードアップすることができます。