アールスリーがkintone SIGNPOSTを勝手に解説していくシリーズ!
本文は、kintone SIGNPOSTを読んでいただくとして、kintone SIGNPOSTの各項目についてアールスリーが感じていることや、遭遇したケースなどを紹介します。
システム開発の世界では「アジャイル開発」がいいなどと言われます。アジャイル開発とは、小さく作ることを繰り返しながら、作っては使いを繰り返して徐々にシステムを完成に近づけていくことを言います。
でも企業ではこれが難しいケースが多いんです。それは、会社という仕組みと深く関連づいています。
会社が使えるお金には当然制限があります。予算制になっている会社も多いと思います。その場合、小さく作って繰り返すと言われてもステークホルダー(お財布を握っている人)に「じゃぁ、いつ完成して、結局いくらかかるの?」と言われて困ってしまいます。
じゃぁ、計画を作って必要な予算を計算して・・・・とやったところでうまくいくはずはないんです。業務改善は、その名の通り業務を改善するために業務を変化させます、どのように変化させるか決まっていればいいですが、始めるときには決まっていることはないはずです。決まっていたとしてもそれがうまくいくかどうかは誰にもわかりません。
決まっていないことを見積もることは極めて困難で、たとえ見積もったとしてそれは仮の値でしかありませんし、だいたい外れます。
「そんなこと言われても、予算を出さないと許可がでないから・・・」
という方は計画を分割してください。(どうせ無理なので)いきなり最後の完成までの予算を出そうとせずに、プロジェクト全体をフェーズにわけて、予算を出してください。後ろのフェーズにいけば行くほど概算です。概算であることを明確に説明して、上ぶれも下ぶれも可能性があると説明してください。「上限値を出せ」って言われるかもしれませんが、その場合は、余裕をみて上限値を出してください。
どうフェーズをわけるかですが、
のようなわけ方がよくあります。本来であればこの4つを小さく繰り返したいところなのですが、4つ目をしっかり取っておけば大丈夫です。
わけることに成功したら、あとはわけたフェーズ内でも素早く繰り返してください。そして、その繰り返している様を、ステークホルダー(お財布を握っている人)にわかるようにしてください。
ステークホルダーが不安なのは、どう進んでいるかが見えないからです。どう進んでいるか、うまくいっているのか、うまくいっていないのか、それをわかるようにすることで、だんだん協力してもらえるようになるはずです。
kintoneでの業務改善・システムで開発で困った場合は、弊社で実施している「kintoneよろず相談会」でご相談いただけますので参加してみてください。